はじめまして。2023年4月に着任いたしました、中山真緒と申します。
私は、長野県松本市で育ちました。松本は高い山々に囲まれた音楽や芸術が盛んな美しい街です。当時は分かりませんでしたが、素敵な環境でのびのびと幼少期を過ごしたなと思います。
大学は、実は経済学部ではなく法学部を選びました。経済学をしっかりと学び始めたのは大学院に進学してからです。ただ、当時から子どもの幸せに繋がるような何かをやりたいと漠然と思っていました。努力や能力とは別に、家庭や育ってきた環境によって子どもに格差が生じることに問題意識を持っていたのだと思います。しかし、子どもは家庭、学校、地域に囲まれるようにして生活しているため、子どもに直接届くような政策には限りがあります。そこで、子どもたちを取り巻く周りの環境、特に一番近い存在である母親に働きかけることが、格差の縮小に繋がるのではないかと考えるようになりました。これが、現在専門としている女性労働や労働経済学に繋がっています。
先述の通り、私は法学部に入学しましたが、途中から経済学の面白さに惹かれ、結果的に経済の世界に進みました。皆さんの中にも、まだ大学で何を学びたいのか分からない人や、やりたいことが見つからない人がいるかもしれません。そんな人はぜひ色んな授業を取ってみてください。そして、学科や学部の枠にとらわれず色んな分野を学んでみてください。一つの分野を深く追求することは重要なことですが、大学の4年間は色んな分野に手を伸ばしてみることもアリだと思います。そして、何を学ぶかと同時に誰と学ぶかもまた重要なことだと思います。皆さんと一緒に沢山のことを学び、考え、議論していければなと思っています。
ぜひ貴重な大学生活を有意義に過ごしてください。これから、どうぞよろしくお願いいたします!