学科4年生の阪さんが、森村豊明会奨励賞を受賞されました。この賞は、公益財団法人森村豊明会からのご芳志により設立された給付型の奨学金で、優れた論文を提出できる要件を備えた学生が対象となるものです。この素晴らしい賞を受賞された阪さんに、受賞に至るまでの課程や対象となる卒業論文について、そして研究テーマとも重なるところがあったという就職活動についてインタビューしました。森村豊明会奨励賞についての前編、就職活動についての後編と2回に分けてお届けします。
-どのようにして森村豊明会奨励賞を知りましたか?
3年次に頂いた賞(日本女子大学学業成績優秀賞・研究奨励賞)で初めて学内に奨学金制度がありことを知り、その制度に助けられたことがきっかけでした。その後、大学ホームページなどで学業を応援する賞が他にも無いか探しており、森村豊明会奨励賞に辿りつきました。
-応募するときはどのような心境でしたか?
受賞対象者が修士も合わせて2~4名という枠だったため、あまり期待は出来ないかな…という心持ちでした。一方で、元々将来を見据えた上で卒業論文に取り組んでいたので、そういった部分が受賞に繋がればありがたいな、と思っていました。
-選考にはどのような準備をされましたか?
卒業論文の研究計画を提出し、先生に推薦をお願いする、主にこの二点です。研究計画書の提出が求められるため、5~6月までに自分のやりたいことが固まり、研究方法なども形になっている必要がありました。
-どのような研究テーマにされたのですか?
持続していくビジネスのしくみは、どのような組織学習によって構築されているかについてです。アルバイトやサークル活動で、組織をよりよくする為に新しくやってみようと取り入れたことも次第に続かなくなる経験が複数ありました。持続させるためにはどのようにしたらいいのだろう、という自信の生活の中から研究テーマのヒントを得ました。
-受賞した時の心境は?
夕食中に連絡が来て「えっ?」とシンプルに驚きました。具体的にどの部分を評価して頂いたのかは非公開のため分からないのですが、書類提出から審査まで関わってくださった皆様に感謝しきれません。
-授賞式はどのような様子でしたか?
想像よりもしっかりとした場が設けられました。先生方も出席される中、研究内容や今後の抱負などを述べる場面があり、改めて頑張っていこうという決意が生まれました。受賞については、多くの方に助けていただき、特に卒業論文で成果を出すことが条件でしたので、研究協力の企業様なども含め多くの人に感謝しています。活字に収まらない学びをさせていただきました。
-これから応募機会のある後輩のみなさんへのアドバイスはありますか?
受賞の評価は非公開なので、その点のアドバイスはしきれないのですが、まずは応募までに自分のやりたいこととや研究方法を詰めていくことが大事だと思います。自分の将来とのマッチ度というか、研究を活かして自分がどのような事をしていきたいのかまで見えていると、計画書も書きやすいのではないかと思います。
阪さん、貴重なお話をありがとうございました。
卒業論文の研究テーマは、学生時代の経験から持った疑問がきっかけとなり、就職活動でも研究で学んだことを活かす機会があったそうです。インタビュー後編では、就職活動や家政経済学科での学びについてお聞きします。
森村豊明会奨励賞をはじめ、学内奨学金制度は本学ホームページで紹介されています。後輩のみなさんも興味のある方、挑戦してみたい方は、ぜひ教員にご相談ください。