2022年度も無事に卒論審査会が終了しました。
今年度の各コース優秀論文に選ばれた4年生に、卒論執筆の思い出をうかがいました。
ストーリーを意識する(ミクロ経済学&行動経済学ゼミ)
私は、「女性の起業意識」について研究し、卒業論文を執筆しました。私は女性労働を学ぶゼミに所属しており、女性が自分らしくキャリアを切り開いていくためのきっかけになるようなものを書きたいと考えていたため、このテーマを選びました。
執筆の際、一番大変だった点は、論文のストーリーを意識することです。論文を書くにあたり、起業にまつわる先行研究やデータをたくさん調べましたが、全部の内容を盛り込もうとして膨大な量になってしまい、結果として教授に「これはテーマには関係ないよね」「これは章の流れが繋がってないよね」とご指摘を受けることがありました。
2万字を書くとなると、最初はとにかく色んな内容を詰め込まなければという発想になってしまうと思います。しかし、自分が書きたいのはどういうことか、テーマの軸や、前後の章の流れ意識して書き進めること、論文に入れる内容をしっかり取捨選択していくことが大事なのだと、執筆を通して学びました。
論文の執筆から審査会までの日々を振り返ってみると、もっとやれることはあったかもしれませんが、現時点でやれることは全部やり切りることができました。学生生活の最後に、卒論に全力で取り組むことが出来て良かったです。
ここまでご指導頂きました先生方には本当に感謝しております。ありがとうございました。
(家政経済学科4年 M.F.)
学びの集大成(公共・生活ガヴァナンス論ゼミ)
卒業論文を執筆してみて、とにかく達成感が大きかったです。自分で一から調べて調査をし、今まで書いたこともないような何万字もの文章を書き上げたので、提出した後は超大作を完成させたような気持ちでした(笑)。
私は卒業論文で「待機児童問題について基礎自治体ができること」をテーマにしました。行政の子育て支援に関心があったのでこのテーマにしたのですが、待機児童問題はすでに解消に向かっていたので、主な問いの設定に苦労しました。また都内の基礎自治体を比較するために、たくさんの自治体を調べて取材するのも大変でした。
卒業論文を書く上では集中して早く書き進めることを意識しました。というのも12月に入ってからやっと本格的に本文を書き始めたからです。とにかく時間がなかったので、文献を絞って読み、大事な部分をノートに書き出すことから始めました。それによって問題の現状や相関を明確に掴むことができ、自分の考えを整理することができました。またダラダラするのを防ぐために、図書館にこもって作業したり、甘いものを食べて自分の機嫌を取ったりしました。そのおかげで年末には紅白を見ながら、なんとか卒業論文を終わらせることができました。
卒論審査会では学科の先生方から質問を受けるので、緊張感のある空気が流れていました。鋭い質問を受けるのではないかと不安になりましたが、同じゼミ生に見守られながら発表するので、多少リラックスした状態で臨むことができました。そのため緊張しながらも、なんとか無事に自分の発表を終えることができました。最後に全員の発表が終わり、ゼミのメンバーとお互いの発表を称え合った際には、ちょっとした感動さえありました(笑)。
卒業論文の執筆において大学で学んだ知識が生かされることもあり、なんとなく受けていた授業もこのように役立つのか!と点と線がつながったような驚きがありました。一つの論文を完成させることは大変でしたが、この経験によって大学での学びの集大成を見せることができたように感じます。
(家政経済学科4年 A.H.)