生活経済論3年ゼミの時間に、文京区の高齢者あんしん相談センターから講師の方々が来てくださり、認知症サポーター養成講座を受講しました。日頃から実際に認知症患者をサポートしているご経験から、認知症について直接お話を聞かせていただきました。
認知症とは、様々な原因で脳の細胞が死んでしまい、脳が正常に働かなくなり、生活する上で支障が出てきてしまう状態が6ヶ月以上続くことを指します。現在の日本では少子高齢化が大きな社会問題とされており、年齢が上がると同時に認知症になるリスクも高いため、認知症は誰もがなりうるという意識と周りのサポートが必要です。
講座内では、実際に看護師をなさっている方のお話で、重度の認知症のお二人がコミュニケーションを通して親友となり自立しサポートし合ったというお話がありました。このように、認知症は治すことが難しい病気と言われていますが、個人の性格や経験を考慮しながらコミュニケーションをとることで予防や症状の緩和などにもつながります。
また講座内でのグループワークを通して、自らの認知症に対する知識の乏しさやそれによる偏見に気付かされました。認知症患者やその家族が偏見の目に晒され引越しを余儀なくされる場合もあるそうです。このような事実に驚きと戸惑いを感じました。
超高齢社会の日本において認知症の増加は切っても切り離せない問題のひとつです。私達に必要なこととは、認知症の正確な知識を持つこと、そして認知症患者だけでなくその家族への配慮を忘れないことだと考えました。
(生活経済論ゼミ・3年生)
(貴重なお話、ありがとうございました!)