森村豊明会奨励賞を受賞された学科4年生の阪さんに、前回のブログでは受賞の経緯や、選考対象となった卒業論文に関して伺いました。今回は、就職活動や家政経済学科での学びについてのインタビューをお届けします。学科の後輩や、これから本学科を目指す高校生へのメッセージも、ぜひ参考にしてください。
―就職活動についてお聞きします。どのような就職先を目指して活動しましたか?
週7日のうち5日も過ごす環境になるので、とにかく人柄の相性を重視し、女性が活躍できる企業を探していました。
ーいつ頃から就職を意識して動きましたか?
1,2年生からの頃は情報収集として、出席可能な説明会に参加したり、先輩方からお話を伺ったりしていました。実際に動き始めたのは、2年生の後期です。短期のインターンに参加し始めそのまま就職活動に突入していきました。4年生の4月中旬に第一希望先からの内定をいただいたので、そこですっぱりと終わりにしました。
ーとても順調だったように思えますが、いかがでしょうか?
私は早く決まった方かと思いますが、でも早ければ順調というわけでもないと思います。就職活動を通じて自分に合う企業が分かってきて、当初の目指していた方向性と目標が変わってくる友人もいました。時間がかかったとしても、最後に自分の納得できるところに就職できる、という意味で順調というか頑張った人が周囲にも多かったように思います。
ーモチベーションの維持はどのようにしましたか?
内定までの長い期間、毎日のように自分が評価され合否を突き付けられるので、モチベーションを維持することは自他共に悩みの種でした。私の場合は、普段より大きいパフェを食べ、好きなものを買い、友人とストレス発散をし、自分の機嫌をとっていました。
ーOG訪問はしましたか?
はい、大学のキャリアセンターでの情報も調べましたし、元々お世話になっている方経由でお話を聞くことも多かったです。ゼミの先輩には、面接練習もしていただきました。
先輩方の仕事観を聞くことで、自分がどう生きたいか、どのような仕事をしたいのかを具体的に掴むことができました。私一人で見れる世界は狭いので、先輩方のご意見はありがたかったです。
ー選考過程で心がけていたことは?
自分が何を伝えたいかよりも、相手が何を求めているかを心がけていました。書類選考の場合、同じ質問項目でも事前にリサーチした会社の個性に沿って答えました。面接の場合も、事前準備した内容をそのまま発言するのではなく、企業の担当者が今何を聞いているのかを重視して、それに沿うように組み替えて答えるようにしていました。
ー理想としているキャリア像はありますか?
自分と同じ道を進む女性や後輩などが少しでも歩みやすくなるように、自分が進んだ道で成果を残していけたらな、と思っています。これまで同様にこれからも多くの人に助けていただくと思うので、まずは恩返しし続けられるように様々な面での豊かさを保ちたい、と考えています。
ー就職活動について、後輩へアドバイスをお願いします。
「使えるお金を多くして、たくさん自分を甘やかして」とお伝えしたいです。やる気が出ない、お金が出ていく一方、、という悩みが周囲でも多かったように思います。そして、学生のうちに甘えられるものは全部甘えて、いろいろな人の助けを借りて話を聞き、本番は自分で頑張れるようにするのがいいのではと思います。私でよければいつでも相談に乗ります!OG訪問などの学科の縦のつながりを活用してみてください。
ー最後に、これから家政経済学科への進学を考えている高校生へ伝えたいことはありますか?
家政経済学科は学習対象が広くて、何が身につくのだろう、と不安に思われることもあるかもしれません。4年間の経験から、様々な観点から学べるこの学科だからこそ、複合的な感覚が得られる事が魅力だと感じました。と同時に、相談したらどうにかなるかもしれない、と思える環境でした。社会では、声をあげても流されてしまったり、たらい回しにされてしまう事も多いと思いますが、家政経済学科の場合は、先生も真摯に向き合ってくださいますし、学科スタッフの方にも何回もすくっていただきました。「救う」ではなく、すくい上げてくれる環境が手厚くありがたかったです。楽しく温かいので、ぜひおすすめしたいです。
森村豊明会奨励賞の受賞経緯のお話に続き、就職活動についての経験をたくさんお話いただきました。どのエピソードにも阪さんが、ご自身の未来の理想を思い描き、意思を持って進んでいる姿が見受けられ学科スタッフも感銘を受けました。
後輩のみなさんは、阪さんがアドバイスしてくださったように、就職活動で相談したいことがありましたら先生方や先輩を頼ってみてください。合同研究室でも、もちろん歓迎します!